平成最後の年末となった昨年末に,DAM でおなじみのカラオケメーカー 第一興商 から「DAM 平成カラオケランキング」なるものが発表されました。ベスト30をここにも書いておきます。

  1. ハナミズキ / 一青窈  【**★**
  2. 小さな恋のうた / MONGOL800  【**★**
  3. 残酷な天使のテーゼ / 高橋洋子  【**★**
  4. 天城越え / 石川さゆり  【**★**
  5. チェリー / スピッツ  【**★**
  6. 世界に一つだけの花 / SMAP  【**★**
  7. Story / AI  【**★**
  8. キセキ / GReeeeN  【**★**
  9. I LOVE YOU / 尾崎豊  【**★**
  10. 涙そうそう / 夏川りみ  【**★**

  11. 北の旅人 / 石原裕次郎  【**★**
  12. TSUNAMI / サザンオールスターズ  【**★**
  13. 酒よ / 吉幾三  【**★**
  14. 北空港 / 浜圭介・桂銀淑  【**★**
  15. 居酒屋 / 五木ひろし・木の実ナナ  【**★**
  16. シングルベッド / シャ乱Q  【**★**
  17. 純恋歌 / 湘南乃風  【**★**
  18. 粉雪 / レミオロメン  【**★**
  19. 桜 / コブクロ  【**★**
  20. 花 / ORANGE RANGE

  21. 栄光の架橋 / ゆず  【**★**
  22. 奏 -かなで- / スキマスイッチ  【**★**
  23. ふたりの大阪 / 都はるみ・宮崎雅
  24. つぐない / テレサ・テン  【**★**
  25. 未来予想図II / DREAMS COME TRUE  【**★**
  26. タッチ / 岩崎良美  【**★**
  27. 愛唄 / GReeeeN  【**★**
  28. 雪の華 / 中島美嘉  【**★**
  29. 糸 / 中島みゆき  【**★**
  30. 時の流れに身をまかせ / テレサ・テン  【**★**

 【**★**】のリンクは,Webサイト「ヒット曲音域データベース」に登録されている音域データです。「花」「ふたりの大阪」以外は全て登録されていますので,カラオケで歌いやすい音域かどうかのチェックにご活用ください。

 こうやって見ると,確かに錚々たるカラオケの超名曲が並んでますね。「ハナミズキ」「小さな恋のうた」が1位・2位なんだ…と思う方もいるかもしれませんが,両曲は発売から平成の間ずっと年間ベスト10の常連なのです。歌うと気持ちが入りやすいメロディーや歌詞が特徴的で,アニソンと演歌の王道ソングである「残酷な天使のテーゼ」「天城越え」より上位に来ているのがすごいですね。

 平成の後半に登場した「Story」「キセキ」がベスト10に入っているのは本当に素晴らしいです。この2曲は聞いていると元気づけられますよね。歌う人も聞き手を元気づけている感じがして気持ちいいのだと思います。

 「北空港」「居酒屋」という,1980年代に登場したデュエット大定番の2曲が,平成でも歌われ続けました。曲の世界観が,カラオケの主戦場の1つであるスナックと完全にマッチしているのが人気の理由でしょう。2曲とも,男女が交互に歌っていき,サビの最後で男女が一緒に歌うという構成であり,これぞデュエットという感じがします。この2強の座はなかなか揺るがないと思いますね。

 音域の観点から見ると,音域の広さでは「TSUNAMI」が群を抜いています。音域が2オクターブ半近くあり,キーを調整したとしても低音と高音はなかなかうまく歌えないと思いますが,誰もが知る名曲ですし,チャレンジのしがいがあります。他には「小さな恋のうた」が意外と言っては失礼ですが音域が広いです。サビは歌いやすいので気軽な気持ちで歌ってみると,サビの前に思いのほか低い音が出てくる罠があります。

 逆に,思いのほか音域が狭い曲は「酒よ」と「」です。コブクロ は音域が広い曲が多いのですが,「桜」に限っては1オクターブちょうどという歌いやすい音域です。この歌いやすさも,このランキングの上位になった理由の1つかもしれません。

 昭和末期に登場したカラオケが,酒場からカラオケルームに広がり,娯楽文化として定着・発展したのが平成でした。これらの歌を歌いながら,平成を振り返ってみるのも一興ではないでしょうか。