bayfm で(月)~(木)21時から放送中の,J-POP がテーマのラジオ番組「9の音粋」。イントロマエストロ 藤田太郎 さんがDJを担当する水曜日は,番組後半の22時台に,最後に流す曲を決めて,それに関連する曲を1時間流していくという「○○への道」という企画を放送しています。毎週,どんな曲が流れるのかとても楽しみで,予想どおりの曲が流れることもあれば「その曲かかるかぁ」と意外なつながりの曲が流れたりする,面白いコーナーです。

 今週 8/5(水) は,久保田利伸 with NAOMI CAMPBELL「LA・LA・LA LOVE SONG」への道です。そこで,自分ならどうやって曲を構成するかを,曲の紹介の仕方も含めて考えてみました。


①「You Were Mine久保田利伸

《Talk》 「LA・LA・LA LOVE SONG」への道,オープニングは 久保田利伸 さんのブレイク曲である「You Were Mine」からスタート。1988年発売のこの曲は『君の瞳をタイホする!』というドラマの主題歌ですが,このドラマはフジテレビ系月曜9時,いわゆる『月9』トレンディドラマの先駆け的な作品。「LA・LA・LA LOVE SONG」が主題歌のドラマ『ロング・バケーション』も月9であり,ブレイク曲と「LA・LA・LA LOVE SONG」が両方とも月9の主題歌であるという共通項から,この曲を1曲目にしました。

 続いては,久保田利伸 さんが切り開いた日本のR&Bに注目。久保田利伸 さんに続いたR&B男性シンガーと言えば 平井堅 さん。彼のシングル「HEAT UP」は 久保田利伸 さんがスーパーバイザーとして参画しており,久保田利伸 さんから 平井堅 さんにR&Bの系譜がつながっていることがわかります。今日は,平井堅 さんが月9の主題歌を担当したこの曲をお届けします。

②「POP STAR平井堅

③「EverythingMISIA

《Talk》 平井堅 さんに続いてお届けしたのは MISIA さん。R&Bの男性シンガー 平井堅 さんに対して,女性R&Bシンガーの第一人者と言えば彼女になるでしょう。「Everything」は彼女の最大のヒット曲にして,こちらも月9ドラマ『やまとなでしこ』の主題歌。最近の再放送を観た方は,改めて MISIA さんの歌声に圧倒されたのではないでしょうか。

 この MISIA さんが 久保田利伸 さんとコラボし,R&B男女トップ同士の競演が実現したのが次の曲。2人の圧巻のハーモニーや掛け合いに酔いしれてください。

④「FLYING EASY LOVING CRAZY久保田利伸 feat. MISIA

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⑤「It's BAD田原俊彦

《Talk》 曲の前半がラップで後半がメロディー。今でこそ,この構成の曲はたくさんありますが,この曲が発売された1985年にはまだ珍しく,しかもそれをトップアイドルのトシちゃんが歌ったことで当時かなり話題に。この曲を作曲したのが 久保田利伸 さん。まだご自身がデビューする前に,このような野心的な作品を提供していたことは,今となっては本当に驚きです。田原俊彦 さんは,後に『ラジオびんびん物語』『教師びんびん物語』で月9の主演を務め,ジャニーズ初の月9主演俳優になりました。

 彼の事務所の後輩である 木村拓哉 さんは「LA・LA・LA LOVE SONG」が主題歌となったドラマ『ロング・バケーション』で初めて月9に主演後,月9最多主演俳優になりました。今日は冒頭3曲目まで月9主題歌を続けましたので,その流れに戻して,ここからは 木村拓哉 さんが主演した月9ドラマの主題歌を2曲続けましょう。『ロング・バケーション』の翌年に放送されたドラマ『ラブ・ジェネレーション』の主題歌のこの曲から。

⑥「幸せな結末大瀧詠一

⑦「Can You Keep A Secret?宇多田ヒカル

《Talk》 続いては2001年放送の『HERO』の主題歌。月9・木村拓哉・R&Bシンガーという組み合わせは「LA・LA・LA LOVE SONG」と共通。この2曲を聞くと,木村拓哉 さんの演じる姿を思い浮かべる方も多いでしょう。

 しかし,木村拓哉 さん主演の月9ドラマの主題歌と言えば「LA・LA・LA LOVE SONG」が一番だと思う方は,今でもとても多いと思います。木村拓哉 さんが満を持して月9に初主演し,他のキャストも脚本も素晴らしい完成度だった『ロング・バケーション』というドラマに,キラキラとした都会的なサウンドとリリックが冴え渡りR&Bが J-POP と高度に融合したこの曲が,完全にフィットしていました。「LA・LA・LA LOVE SONG」という曲は『ロング・バケーション』というドラマの世界観を完璧に表現していたのです。それほどまでにドラマと一体化した主題歌だからこそ,多くの人の心に残っているのだと思います。それでは,月9主題歌の最高傑作,そしてR&Bを J-POP として昇華させた珠玉の作品を聞きましょう。

⑧「LA・LA・LA LOVE SONG久保田利伸 with NAOMI CAMPBELL


 《Talk》は,ざっくりと流れがわかる程度にしか書いていません。実際のオンエアではもっといろいろな情報を入れたいところです。

 月9という軸を据えつつ,前半はR&Bの継承者,後半はキムタク主演ドラマに焦点を当てる構成にしました。どうしても MISIA とのコラボ曲と「It's BAD」を入れたかったので,この2曲は月9から逸れざるを得ませんでしたが,トシちゃんは月9主演という強引な関係性でつなぎました。なかなか良い構成と自画自賛しますが,入れられなかった曲がかなりあります。

 例えば,平井堅 や MISIA は「R&B」というキーワードでつないでいるので,もっとR&B色の強い曲(「楽園」「つつみこむように」等)を取り上げたかったですし,キムタクという点では主演ではなかったですが鮮烈な印象を残した『あすなろ白書』の主題歌である「TRUE LOVE」も入れたかったです。「It's BAD」を外せばこれらを入れる余地が生まれたとは思いますが,「It's BAD」は 久保田利伸 を語る上で重要な J-POP 史実だと考えているので,外せなかったですね。

 こんなふうに,セットリストやトークを勝手に考えて楽しめるのも「○○への道」というコーナーならではですね。はたして,藤田太郎 さんがどんな風に曲をつないでいくのか,水曜21時からの bayfm 「9の音粋」を楽しみにしたいと思います。