フィギュアスケートの国際大会である 四大陸選手権 が開催されています。日本選手にはもちろん頑張ってほしいのですが,ここでは他国ですが私が一推しの選手を紹介いたします。

Martinez(Phi)

 マイケル・クリスチャン・マルティネス。フィリピン(Phi)の選手です。最初に見たのはソチ五輪でした。フィリピン出身とは珍しいなぁ,なかなか端正な顔立ちだなぁ,と思いながら演技を観始めると,顔立ちどおりに上品で,柔軟性を生かしたスケーティングがとても素晴らしく,観終わった瞬間からファンになりました。ソチ五輪ではジャンプをほぼ入れることができ,19位という彼としては申し分ない順位でした。NHK地上波のフリースケーティング(FS: Free Skating)の再放送で,成績下位にも関わらず演技が放送されたことは,ソチ五輪の演技がいかに素晴らしかったかを示していると思います。

 いかんせんまだ世界の上位というわけではないので,地上波のフィギュアスケートの放送では マルティネス 選手の姿を観ることがなかなかかないませんでしたが,現在開催中の四大陸選手権では,ショートプログラム(SP: Short Program)で彼が放送に乗りました(フジテレビに感謝/笑)。久々に演技を観ましたが,ソチ五輪のときよりも良い内容で,嬉しくなりました。

MartinezSpin マルティネス 選手は,タイプとしてはいわゆる王子系と言っていいでしょう。本人が 羽生 結弦 選手を尊敬していることは,とてもうなずけるところです。ルックス,体形,柔軟性,いずれも目指すモデルとしては 羽生 選手が最もふさわしいと思います。演技の中には,イナバウアークリムキンイーグル(最近は 宇野 昌磨 選手でおなじみ),そしてビールマンスピン(写真,出典元:末尾※参照)が入っています。ビールマンスピンは,女子ではおなじみですが,男子でできる人はとても少なく,上位の選手では 羽生 選手くらいしか実施していません。マルティネス 選手のビールマンスピンは,写真でおわかりのようにとても美しく,羽生 選手と双璧と言える珠玉のスピンです。この柔軟性は,マルティネス 選手の大きなアドバンテージになっています。

 男子でも,力強さだけでなくしなやかさを表現するスケーターが増えてきてはいますが,その完成形として君臨する 羽生 選手に比肩する選手はなかなか出てきていません。マルティネス 選手は,技術面ではシニアトップクラスには至っていませんが,その分,ひたむきさや親しみやすさを携えた優雅さがあり,観ていてとても幸せな気分になります。女子でいうと 李 子君 選手(CHN)のような感じでしょうか。とにかく応援したくなる,そんなスケーティングを魅せてくれます。

 四大陸選手権の SP は9位に入りましたので,FS も放送に乗ると思います。明日(日)の夜7時からフジテレビで放送しますので,ぜひ マルティネス 選手をチェックしてみてください!

(※:http://matome.naver.jp/odai/2144662347871550201/2144662836282910303