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2018年11月

フランス大会で決まるグランプリファイナル進出者

《追記》 サモドゥロア 選手(ロシア)のファイナル進出の可能性に全く言及しておりませんでした。後付けですが,修正いたしました。実は テネル 選手(米)にも可能性がありこちらも書き損ねておりましたが,条件が複雑になり過ぎるので省略したままといたします。 (2018/11/27)

 今週末のフィギュアスケートグランプリシリーズ(以下,GP)フランス大会は,出場選手に関して見どころが多いのですが,フランス大会の結果によってグランプリファイナル進出者が決まるので,特に進出者の候補が多い女子に関して,結果が進出者をどう変えるのか見てみます。

 女子で既にファイナル進出が決定しているのは,宮原知子 選手,ザギトワトゥクタミシェワ の両ロシア選手の3名です。残り3枠を争うのは,既に2戦を終えている 坂本花織 選手,サモドゥロア 選手(ロシア)と,フランス大会に出場する 紀平梨花三原舞依 の両日本人選手,さらに メドベージェワコンスタンティノワ の両ロシア選手の6名に絞られたと見てよいでしょう。

 ファイナル進出の可能性があるフランス大会出場各選手について,自力で進出するための条件は以下のとおりです。

【紀平 選手】 4位以上
【三原 選手】 優勝
【メドベージェワ 選手】 1位 or 2位でスコアが 213.42 以上
【コンスタンティノワ 選手】 1位 or 2位

 他力本願で進出する条件はかなり複雑です。上記4選手がトップ4に入る前提で表にまとめてみました。緑色の網掛けファイナル進出者赤の網掛け順位同点でスコア次第となるケースです。表の並び順は,まず メドベージェワ 選手の順位の順に並べ,さらに コンスタンティノワ 選手の順位の順に並べています。

1位2位3位4位スコア条件
メドコン紀平三原


メドコン三原紀平


メド紀平コン三原コン≧213.76,未満⇒坂本
メド三原コン紀平コン≧213.76,未満⇒坂本
メド紀平三原コン
坂本
メド三原紀平コン
坂本
コンメド紀平三原メド≧213.42,未満⇒坂本
コンメド三原紀平メド≧213.42,未満⇒坂本
紀平メドコン三原コン≧213.76,未満⇒坂本
三原メドコン紀平メド≧213.42,未満⇒坂本
紀平メド三原コン
坂本
三原メド紀平コンメド≧213.42,未満⇒坂本
コン紀平メド三原
坂本
コン三原メド紀平
坂本
紀平コンメド三原
坂本
三原コンメド紀平


紀平三原メドコン
坂本サモ
三原紀平メドコン
坂本
コン紀平三原メド
坂本
コン三原紀平メド
坂本
紀平コン三原メド
坂本
三原コン紀平メド


紀平三原コンメド(省略)
坂本サモ
三原紀平コンメドコン≧213.76,未満⇒坂本

 最も可能性が高い順位は,1.紀平 2.メド 3.三原1.メド 2.紀平 3.三原 でしょう。これなら 坂本 選手はファイナルに進出できます。また,表を見ると,かなりの組み合わせで 坂本 選手は進出できることがわかると思います。詳しく見ると,坂本 選手が進出できない条件が発生する確率は低いと考えられるので,坂本 選手のファイナル進出はかなり濃厚と見ていいと思います。ただ,紀平・三原 両選手が3位以下となり,ロシア勢の1-2フィニッシュを許してしまうと,坂本 選手の進出は難しくなります。紀平 選手は,自身のファイナル進出はほぼ確実ですが,上位に入ることで 坂本 選手をアシストしてほしいです。

 日本選手にとって最も良い結果は,1.紀平 2.三原 3.メド1.三原 2.紀平 3.メド,つまり日本勢の1-2フィニッシュです。これ後者が実際に起これば,日本は 宮原,紀平,三原,坂本 の4選手進出となります。メドベージェワ 選手は今季,本調子ではありませんので,この順位は狙える順位です。紀平 選手が2戦目も覚醒し続けるのか,三原 選手が完璧な演技で逆転のファイナル進出を手繰り寄せるのか,フランス大会が本当に楽しみです。

紀平梨花 の鮮烈なシニアデビュー

KihiraRika2018NHK 先週のフィギュアスケートグランプリシリーズ(以下,GP)日本大会(NHK杯)で,紀平梨花 選手が女子シングル優勝を果たしました。これがいかにすごいことなのか,いろんな角度から称賛してみようと思います。

GPシニアデビュー優勝は日本選手初の快挙!

 昨シーズンまでジュニアに出場しており,今シーズンがシニアデビューの 紀平 選手。NHK杯がGPの初戦だったのですが,GPシニアデビュー戦での優勝は,あの 浅田真央 さんや 羽生結弦 選手をはじめ,過去の日本選手が誰もなし得なかった快挙です。世界的に見ても,最近だと ザギトワ,メドベージェワ,トゥクタミシェワ といった超一流ロシア選手くらいしか達成していません。

 いくらジュニア時代から実力を買われていても,シニアとの実力差は歴然としており,いきなりシニアの選手と対等に戦うのは簡単ではありません。シニアとの真剣勝負を経て徐々に差を詰めていくのが普通であり,運よく表彰台に乗る選手はいても,優勝,それも初戦でというのは極めて異例なことなのです。

 NHK杯の相手は,日本のトップであり練習チームの先輩でもある 宮原知子 選手や,世界女王経験者で今季既にGPで1勝している トゥクタミシェワ 選手(ロシア)であり,2人ともトータル 219 点台という今季トップ5に入るスコアを出したのですが,紀平 選手は2人を上回る 220 点超えのスコアで優勝しました。しかも,紀平 選手はSP(Short Program,ショートプログラム)で 3A(トリプルアクセルジャンプ)を転倒したにもかかわらず優勝しましたので,高いレベルのスコアを出しながらもまだ十分な伸びしろが残っているのです。

 強敵相手に優勝したことで,紀平 選手はとてつもない自信を手にしたと思います。16歳が自信を得たときの成長は,加速度的に上がっていくことがあります。今後の試合は,GPフランス大会 → GPファイナル → 全日本選手権 が隔週で続いていきますので,間隔が短い分だけ成長スピードがものすごいことになる可能性を秘めています。

3A+3T をシニアの ISU 主催大会で初成功!

 ISU 主催大会には,GP,ヨーロッパ選手権,四大陸選手権,世界選手権などがあり,このクラスの大会で成功して初めて個人の公式記録になります。紀平 選手は,昨季のジュニアグランプリファイナルで 3A+3T(連続ジャンプ:トリプルアクセル→トリプルトウループ)を成功させているので女子初の 3A+3T 成功者として既に記録されていますが,シニアの ISU 主催大会では初めて 3A+3T を成功させました。そして,3A からの連続ジャンプ成功と,FS(Free Skating,フリースケーティング)での 3A 2本成功は,おそらくバンクーバー五輪の 浅田真央 さん以来ではないかと思います。

 しかも,完成度がものすごく高いんです。3A 2本とも審判全員(9名)の GOE(Grade Of Execution,出来ばえ評価)が +3 以上です。今季から GOE が +5 ~ -5 の11段階評価になりましたが,ジャンプで GOE が +3 だとかなり高い評価で,+4 や +5 はなかなか付きませんので,全員が +3 以上というのは本当にすごい評価です。

 ただ,GOE について「7段階から11段階に増えた」という説明に終始していることが多いのですが,これはルール改定を半分しか説明していません。GOE がどのようにスコアに反映されるかについて,詳しくは私が作成したスコア計算説明図を見ていただきたいのですが,GOE による加点/減点は「基礎点の▲%」という計算になります。これが意味することは「基礎点が高いジャンプほど GOE の効果が大きい」ということです。NHK杯の 紀平 選手のFSで,3A+3T では 2.63,単独の 3A では 3.09 という点数が加算されていますが,これほどの大きな加点は他のトリプルジャンプではなかなか取ることができません。例えば,3A の次に基礎点が高い 3Lz(トリプルルッツジャンプ)だと,GOE が全員 +5 だったとしても加点は 2.95 ですから,紀平 選手の単独 3A は 3Lz で理論上取り得る最大値を超える GOE 加点を得ていることになります。

 3A が飛べるだけでなく完成度が非常に高いことが,紀平 選手の高いスコアに結び付いていることがわかります。女子選手が 3A を飛ぶことは,男子選手が4回転ジャンプを飛ぶよりはるかに難しいと言われますが,紀平 選手はそれをFSで2本入れ,SPにも入れているのですから,成功すれば高いスコアが出るのは当然のことと言えます。

8トリプルも成功!

 「3A に目を奪われがちですが,紀平 選手は他のジャンプも安定感があり総合力がすごい」と私が常々書いているように,NHK杯のFSでは3回転ジャンプを8本入れる「8トリプル」も成功しました。これもおそらくシニアの ISU 主催大会では女子史上初だと思います。8トリプルというと,ソチ五輪の 浅田真央 さんを思い出す方が多いと思いますが,このときは8トリプル「成功」ではありませんでした。全てのジャンプを着氷はしたのですが,一部のジャンプで回転不足やエッジ違反があったのです。

 紀平 選手は,回転不足なし,エッジ違反(およびその疑いも)なし,回転の抜けもなし,GOE が全ジャンプ全審判プラス評価という,素晴らしい8トリプルでした。ジャンプ以外に話を広げると,全スピンとステップが最高レベル(レベル4)で,GOE も全技術要素全審判プラス評価。ジャンプ以外も含めて本当にパーフェクトな演技だったのです。

 ジャンプに話を戻すと,紀平 選手のFSには 2A(ダブルアクセルジャンプ)が全く入っていません。7本のファーストジャンプ(単独ジャンプ,および連続ジャンプの1本目)が全て3回転という珍しい構成です。3A を入れない女子は,ルールの制約上 2A を2本入れる必要があるのですが,2本の 2A を単純に 3A に置き換えたのが 紀平 選手のジャンプ構成になります。採点表を見ると,全部のジャンプが数字の3から始まっていて,なかなか壮観です。

 さらに 紀平 選手は,3A の次に難しい 3Lz を2本入れ(しかもその両方が連続ジャンプ!),3A と 3Lz が2本ずつというハイスコア構成になっています。3Lz が得意だと,その反面 3F(トリプルフリップジャンプ)が苦手という女子選手がけっこういるのですが,紀平 選手は 3F も苦にしておらず,SPでは 3F+3T という連続ジャンプを入れています。Lz が得意で F が苦手,あるいは逆に F が得意で Lz が苦手というのは,いわゆる「Lz と F の飛び分け」が難しいからなのですが,紀平 選手は Lz と F の飛び分けもマスターしています。

 このように 3A 以外の3回転ジャンプも安定している 紀平 選手だからこそ,SPで 3A に失敗しても大崩れせず,FSでは他のジャンプでも GOE を稼ぎ 154 点台という驚異的なスコアを叩き出したわけです。しかし,実はこれでもまだジャンプの基礎点は上げる余地があります。

  • 現在:3A★, 3Lz★, 3F, 3Lo, 3S; +3T, +2T, +2T+2Lo 《基礎点:50.8》
  • 進化:3A★, 3Lz★, 3F, 2A★; +3Lo, +3T, +1Eu+3S 《基礎点:53.6
       《凡例》 ★:2回実施,+:連続ジャンプの2本目・3本目

 3Lo を連続ジャンプの2本目に(ザギトワ 選手(ロシア)が 3Lz+3Lo を使っていますね),3S を3連続ジャンプの3本目に持ってきて,代わりとなるファーストジャンプに 2A を2本持ってくることで,演技時間後半ボーナスも含めると現在より基礎点を約3点も引き上げることができます。これはあくまで机上の計算であり,この究極進化形は非常に難度が高いですが,紀平 選手のジャンプの基礎点でさえまだ伸びしろがあることを知っておくと,今後の成長を楽しめると思います。

 良いことばかり書いてきましたが,3A はハイリスク・ハイリターンなジャンプですから,失敗すれば成功した場合よりスコアがかなり落ちてしまいます。ジュニア時代は,3A 以外のジャンプも崩れて平凡なスコアに終わることも多くありました。3A と共に他のジャンプの安定感を維持することが重要になってきますが,身体の成長,注目度の上昇など,技術面以外の課題も待ち構えています。それでも,紀平 選手の驚異的な身体能力や,同じ練習チームの 宮原 選手や 本田真凛 選手(現在は練習チームを移籍)らの注目度への対処法を見てきていること,などを考えれば,課題を乗り越えるだろうという期待感が高いです。

今後の展望

 紀平 選手は,まずは今週末,GP2戦目のフランス大会に出場します。ここでは,メドベージェワ 選手(ロシア)との直接対決が実現します。今季から 羽生 選手の同門生となった メドベージェワ 選手は,カナダ大会は3位という不本意な成績でしたから,フランス大会は優勝して存在感を示したいと思っているでしょう。そんな メドベージェワ 選手に勝てば,紀平 選手の株がさらに上がっていきます。

 紀平 選手としても,フランス大会という外国の試合で勝ってこそ本物,という思いをもって挑むことでしょう。SPとFSのジャンプがミスなく揃えば,GOE がさほど取れなくても優勝でき,良い演技ならばトータル 230 点台に届きます。こうなればGPファイナルで対決する ザギトワ 選手(ロシア)にも大きなプレッシャーを与えられると思います。

 フランス大会の2週間後に開催されるGPファイナルは,結果もさることながら,錚々たる一流選手と同じ試合に出場することに意味があると私は考えています。他の選手と同時に見れば,審判は「他の選手と比べても遜色ないスケートだ」と感じると思うので,そうなると PCS (Program Component Score,演技構成点)が一気に伸びる可能性があると思っています。紀平 選手のNHK杯のFSの PCS は5項目平均 8.44 で,シニアデビューとしては十分に高い評価を受けていますが,GPファイナルで良い演技ができれば,8.7~8.8 (PCS のスコアで言えば70点前後)まで引き上がるのではないかと私は思います。ここまでくれば,ザギトワ 選手と対等に勝負できるようになります。GPファイナルで優勝すれば,ここ数年全盛だったロシア勢を打ち破る新星として,注目度がますます上がっていくのは間違いありません。

 ファイナルの2週間後が全日本選手権です。ここではもう優勝候補本命の扱いになり,宮原 選手や 本田 選手を超える報道や取材の対象になるでしょう。その喧騒の中で自分を見失わずに優勝できれば,実力は本物となり,今季はおろか北京五輪までの4年間,女子フィギュアスケートは 紀平 選手を軸に進んでいくことになると思います。

 今週末から年末までの3つの大会は,紀平梨花 選手がトップスケーターに駆け上がる姿を目の当たりにすることになるのでは,と期待しています。楽しみながら観戦しましょう。

NHK杯の見どころ:女子シングルはハイレベル

 今季は,五輪のあった昨季とは打って変わって,のんびりと観戦している私ですが,明日から始まるNHK杯は,リアルタイムにクリアな映像で観戦できるので例年楽しみに観ています。今季,特に観てほしい選手がいるので,紹介がてら展望してみたいと思います。

 NHK杯は,グランプリシリーズ(以下GP)というシーズン前半の主要大会6連戦の1つ(今季は4番目)です。グランプリシリーズでは,開催国のランク1位の選手は原則として出場することになっています。ですから,女子シングルは 宮原知子 選手が出場します。宮原 選手はGP初戦のアメリカ大会で優勝し,中2週という理想的な間隔で母国大会に出場します。

 例年,シーズン序盤はジャンプの回転不足が目立っていましたが,今季から回転不足の判定がさらに厳格化されることから,オフにジャンプの抜本的な矯正を行ったようです。その成果が早くも表れており,アメリカ大会のフリースケーティング(FS:Free Skating)では全てのジャンプを回転不足なしで決めました。こうなれば,元来美しいスケートをする 宮原 選手の出来ばえ点は高くなりますので,今季のルール改定が 宮原 選手に有利に働くことは間違いありません。3位以内に入れば,グランプリファイナルへの出場権を手にしますが,本人は当然母国での優勝を狙っているでしょう。

 しかし,宮原 選手が優勝候補筆頭,と簡単には言えないほど,手強いライバルが出場してきます。しかも,トリプルアクセル(3A)ジャンプを飛べる選手が2人もいるのです。その一人が,紀平梨花 選手です。おそらく,NHK杯の結果により,一気に脚光を浴びることになると思います。フィギュアスケートファンの間では既に知られた存在ですが,紀平 選手は昨季までジュニアの大会に出場しており,NHK杯がシニアデビューとなります。

 なんといっても 紀平 選手の武器は 3A。しかもただ飛べるというレベルではありません。トリプルアクセル→トリプルトウループ(3A+3T)の連続ジャンプを綺麗に着氷する技術を持っています。あの 浅田真央 さんでも,連続ジャンプは2本目がダブルトウループ(3A+2T)であり,3A+3T は大会でトライしたことすらありません。国際大会で 3A+3T を初めてそして現在唯一成功させているのが 紀平 選手なのです。このジャンプができることで,3A 単独ジャンプと併せ,FSで 3A を2本入れることができるのですが,もちろんこれも彼女だけです。

 非常に完成度が高い 3A なのでそこばかりに注目が集まってしまうのですが,女子では苦手な人が多いルッツ(Lz)ジャンプも得意で,3Lz もFSで2本入れています。そのため,シニアデビューにもかかわらずシニア女子の中で基礎点が群を抜いて高いのです。FSで3回転ジャンプを8本入れる,いわゆる「8トリプル」に成功するかどうかも注目点です。また,表現力も既にジュニア離れしたものを持っているので,ジャンプだけの選手ではなく,トータルバランスに優れた素晴らしい資質を持っています。

 シニアデビュー,母国開催,他のシニアデビュー選手の活躍(山下真瑚 選手がカナダ大会で2位)など,気合いが入る材料は揃っています。昨季の全日本選手権で3位に入り,既に実力は証明済みなのですが,全日本選手権は他の選手の五輪代表選考が注目され,年齢的に出場資格がなかった 紀平 選手のことはあまり取り上げられなかったところがありました。ぜひ,このNHK杯で 紀平梨花 の名を知らしめてほしいと願っています。

 もう一人の 3A を飛ぶ選手が トゥクタミシェワ 選手(ロシア)です。2週間前のカナダ大会では,ショートプログラム(SP:Short Program)で 3A を成功させ優勝しました。なぜか五輪の翌シーズンに調子が良く,ソチ五輪直後の2014/15シーズン(グランプリファイナル,ヨーロッパ選手権,世界選手権の3冠)を思い出す好調ぶりです。彼女はシニアデビューシーズンにいきなりGP2連勝という鮮烈なデビューを飾ったのですが,そんな彼女ももう8シーズン目で,もはやベテランの風格が漂います。3A を見事に操るシニアデビューの 紀平 選手に,華々しかった自分のデビューを重ねているかもしれませんが,トゥクタミシェワ 選手の 3A もほとんど 2A と変わらない態勢から飛ぶ素晴らしいジャンプであり,2選手の 3A が同じ大会でしかも日本で観られるのは,本当に貴重なことだと思います。

 この3人が表彰台を占める可能性が高いのですが,三原舞依 選手も今季GP初戦で張り切っていると思います。三原 選手は2シーズン前シニアデビューでブレイクしましたが,昨季は波に乗り切れず五輪出場を逃してしまいました。ですから,今季は今後の4年間に向けたスタートとして期するものがあると思います。紀平 選手や トゥクタミシェワ 選手は好不調の差があるタイプなので,彼らが不調だと 三原 選手が表彰台に食い込む可能性は大いにあると思います。

 女子シングルはとても楽しみなメンバーが揃いましたが,男子シングルにも少しだけ触れておきたいと思います。宇野昌磨 選手は普通にやれば優勝なので何の心配もありません。他の選手の中で注目は 山本草太 選手です。彼は昨季大ケガから復活し,今季は万全の状態でシーズンを迎えています。ケガを経て,スケートに力強さと表現力が備わってきていますので,今季どこまで素晴らしいスケートを魅せてくれるのか,とても楽しみです。

 SPは金曜の夕方~夜なので,リアルタイムの観戦は難しい方が多いと思いますが,FSは土曜の夕方~夜なので,ぜひリアルタイムで観ていただきたいです。特に女子シングルは,すごいスコアやハイレベルな戦いが観られるかもしれません。私もがっつりリアルタイムで観戦したいと思います。


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