マイクを持てば酔っぱらい

~カラオケをこよなく愛するITシステムエンジニアのブログ~

2019/02

平成カラオケランキング 【DAM 編】

 平成最後の年末となった昨年末に,DAM でおなじみのカラオケメーカー 第一興商 から「DAM 平成カラオケランキング」なるものが発表されました。ベスト30をここにも書いておきます。

  1. ハナミズキ / 一青窈  【**★**
  2. 小さな恋のうた / MONGOL800  【**★**
  3. 残酷な天使のテーゼ / 高橋洋子  【**★**
  4. 天城越え / 石川さゆり  【**★**
  5. チェリー / スピッツ  【**★**
  6. 世界に一つだけの花 / SMAP  【**★**
  7. Story / AI  【**★**
  8. キセキ / GReeeeN  【**★**
  9. I LOVE YOU / 尾崎豊  【**★**
  10. 涙そうそう / 夏川りみ  【**★**

  11. 北の旅人 / 石原裕次郎  【**★**
  12. TSUNAMI / サザンオールスターズ  【**★**
  13. 酒よ / 吉幾三  【**★**
  14. 北空港 / 浜圭介・桂銀淑  【**★**
  15. 居酒屋 / 五木ひろし・木の実ナナ  【**★**
  16. シングルベッド / シャ乱Q  【**★**
  17. 純恋歌 / 湘南乃風  【**★**
  18. 粉雪 / レミオロメン  【**★**
  19. 桜 / コブクロ  【**★**
  20. 花 / ORANGE RANGE

  21. 栄光の架橋 / ゆず  【**★**
  22. 奏 -かなで- / スキマスイッチ  【**★**
  23. ふたりの大阪 / 都はるみ・宮崎雅
  24. つぐない / テレサ・テン  【**★**
  25. 未来予想図II / DREAMS COME TRUE  【**★**
  26. タッチ / 岩崎良美  【**★**
  27. 愛唄 / GReeeeN  【**★**
  28. 雪の華 / 中島美嘉  【**★**
  29. 糸 / 中島みゆき  【**★**
  30. 時の流れに身をまかせ / テレサ・テン  【**★**

 【**★**】のリンクは,Webサイト「ヒット曲音域データベース」に登録されている音域データです。「花」「ふたりの大阪」以外は全て登録されていますので,カラオケで歌いやすい音域かどうかのチェックにご活用ください。

 こうやって見ると,確かに錚々たるカラオケの超名曲が並んでますね。「ハナミズキ」「小さな恋のうた」が1位・2位なんだ…と思う方もいるかもしれませんが,両曲は発売から平成の間ずっと年間ベスト10の常連なのです。歌うと気持ちが入りやすいメロディーや歌詞が特徴的で,アニソンと演歌の王道ソングである「残酷な天使のテーゼ」「天城越え」より上位に来ているのがすごいですね。

 平成の後半に登場した「Story」「キセキ」がベスト10に入っているのは本当に素晴らしいです。この2曲は聞いていると元気づけられますよね。歌う人も聞き手を元気づけている感じがして気持ちいいのだと思います。

 「北空港」「居酒屋」という,1980年代に登場したデュエット大定番の2曲が,平成でも歌われ続けました。曲の世界観が,カラオケの主戦場の1つであるスナックと完全にマッチしているのが人気の理由でしょう。2曲とも,男女が交互に歌っていき,サビの最後で男女が一緒に歌うという構成であり,これぞデュエットという感じがします。この2強の座はなかなか揺るがないと思いますね。

 音域の観点から見ると,音域の広さでは「TSUNAMI」が群を抜いています。音域が2オクターブ半近くあり,キーを調整したとしても低音と高音はなかなかうまく歌えないと思いますが,誰もが知る名曲ですし,チャレンジのしがいがあります。他には「小さな恋のうた」が意外と言っては失礼ですが音域が広いです。サビは歌いやすいので気軽な気持ちで歌ってみると,サビの前に思いのほか低い音が出てくる罠があります。

 逆に,思いのほか音域が狭い曲は「酒よ」と「」です。コブクロ は音域が広い曲が多いのですが,「桜」に限っては1オクターブちょうどという歌いやすい音域です。この歌いやすさも,このランキングの上位になった理由の1つかもしれません。

 昭和末期に登場したカラオケが,酒場からカラオケルームに広がり,娯楽文化として定着・発展したのが平成でした。これらの歌を歌いながら,平成を振り返ってみるのも一興ではないでしょうか。

全米史上最年少優勝 アリサ・リウ がすごい!

 フィギュアスケートの2019年全米選手権。五輪翌シーズンで特に女子の一線級が軒並み欠場していることもあり,今年の全米は見どころがないだろうけど一応観ておこう…という感じでのんきに観ていたら,女子シングルですごい選手が出てきていきなり優勝し,フィギュアスケート界に衝撃が走っています。

AlysaLiu2019USNational 彼女の名前は アリサ・リウ (Alysa Liu)。13歳5か月での優勝は,今まで全米史上最年少だった,長野五輪金メダリスト タラ・リピンスキー さんの記録を塗り替え,3A(トリプルアクセルジャンプ)をSP(Short Program,ショートプログラム)とFS(Free Skating,フリースケーティング)で合計3本成功させました。この2つの偉業が特徴的に報じられているのですが,リウ 選手のすごさはこれだけではありません。演技全体,さらにはキス&クライ(得点発表を待つ場所)での振る舞いを観た私は,リウ 選手の実力とスター性に驚嘆し,次世代の北米をリードする存在になると確信しました

 3本の 3A というだけでは語れないのが,強力なスコア戦略です。同じく 3A を3本入れている 紀平梨花 選手と比較しながら見ていきます。まずSPのジャンプ構成を比べてみます。

紀平:3A 3F+3T / 3Lz
リウ:3A 3F / 3Lz+3T

 2人のジャンプ構成は同等です。連続ジャンプを 3Lz(トリプルルッツ)に付けるか,3F(トリプルフリップ)に付けるかの違いだけで,一見同じスコアに思えます。しかし,基礎点1.1倍ボーナス(後半最後のジャンプ)の対象となるジャンプが異なっています。紀平 選手が 3Lz(基礎点のボーナス分:0.59)を入れているのに対し,リウ 選手は 3Lz+3T(同:1.01)という,SPでは最も基礎点が高い連続ジャンプを入れているのです。冒頭に 3A を飛んでいながら,最後に連続ジャンプを入れるという リウ 選手の構成は,スコアがわずか 0.42 点しか上乗せされないことを考えるとかなりリスキーですが,こんなすごい構成が組めるというインパクトは絶大です。

 FSのスコア戦略はさらに興味深いです。2人のジャンプを飛ぶ順番どおりに並べてみます。

紀平:3A+3T 3A 3Lo 3Lz+2T / 3F 3Lz+2T+2Lo 3S
リウ:3A+2T 3A 2A 3Lo / 3Lz+3T 3Lz+1Eu+3S 3F

 / の右側がボーナスタイム(演技時間後半の最後の3回,点数1.1倍ボーナスの対象)です。これらをバラしてどのジャンプを入れているかだけに注目すると,下記のようになります。

紀平:3A* 3Lz* 3F 3Lo 3S +2T+2Lo +3T +2T
リウ:3A* 3Lz* 3F 3Lo 2A +1Eu+3S +3T +2T

 * は2本入れているジャンプです。入れているジャンプの種類だけ見ると,3A を2本入れている2人だけあってよく似ています。リウ 選手の方が(1.1倍ボーナスを考慮しない)基礎点が 0.8 点高いですが,大きな差ではありません。

 しかし(1つ前の比較に戻ると)ジャンプ構成やその順番はかなり違っています。ボーナスタイムのジャンプを見ると,リウ 選手が 紀平 選手より難しいジャンプをここに入れていることがわかります。3Lz+3T3Lz+1Eu+3S は,3A 以外のジャンプの中で基礎点の高さ1位と2位のジャンプであり,これらに1.1倍ボーナスを付けることで基礎点を最大化できます。また,最後のジャンプである 3F も,入れることができるジャンプの中では一番基礎点が高いです。つまり,リウ 選手のジャンプのスコアは,3A を2本入れ +3Lo(連続ジャンプのセカンドループ)を使わないという条件において,基礎点が最も高くなる構成なのです。ジャンプの基礎点を比較すると以下のようになり,リウ 選手のボーナスタイムのスコアがいかに高いかがよくわかります。

基礎点 計Bonus Time 計割合
紀平:52.6520.3539%
リウ:54.2128.7153%

 紀平 選手は 3A+3T という大技があるにもかかわらず,(過去のブログで指摘したように)スコアはまだ伸ばせる余地があります。一方,リウ 選手は 3A の連続ジャンプを +2T にして成功確率を高め,3Lz の連続ジャンプに +3T を付けてそれをボーナスタイムに持ってくることで,スコアを上げることもできているのです。連続ジャンプのスコアは各ジャンプの基礎点の単純な足し算なので,3A+3T 3Lz+2T と 3A+2T 3Lz+3T は基礎点が同じであることをうまく突いており,リウ 選手陣営のスコア戦略が感じられます。

 ただ,3A を2本入れながらさらにボーナスタイムに 3Lz+3T を飛ぶのは非常にリスキーであり,リウ 選手が 3A 以外のジャンプにも自信があるからこそ採れる戦略と言えます。現に,FSでは8トリプル(3回転ジャンプ8本)にも成功しました。そして,さらに驚くべきことに,演技全体の表現力が既にシニアのレベルに達しています。腕や手先の使い方がとても自然で,ジュニア選手が大人ぶって無理があるような動作がほとんどないのです。この「3A 以外のジャンプの安定感」「演技全体の表現力」は,紀平 選手と共通しています。これこそが,リウ 選手の全米優勝が衝撃をもって受け止められている理由ではないかと思います。

 また,リンク外では表情豊か。滑り終えると緊張から解放されて涙。スコアを待つ間は満面の笑顔。スコアが発表されると驚きの後に号泣。13歳でも年齢なりに背負うものがあると感じさせる感情表現に,私は強く惹きつけられました。全米女王という大きなタイトルを史上最年少で手にするという強運も得て,次世代のスターが誕生したという印象を強く持ちました。

 リウ 選手は年齢の関係で,まだジュニアにも上がっていませんので,今シーズンの世界ジュニア選手権には出場できません。来シーズンやっとジュニアに上がり,シニアに上がるのは最早で 2021/22 シーズン,なんと北京五輪シーズンです。まだまだ先の話ですから今後何があるかわかりませんが,女子選手が体系変化に苦しむ年齢になる前に五輪を迎えるので,順調に成長すれば 紀平 選手の強力なライバルになる可能性が高いと思います。シニアデビューシーズンでいきなり五輪ならそこまでのライバルにはならないのでは?と思っている方は,平昌五輪の金メダリスト ザギトワ 選手がシニアデビューシーズンだったこと,そして今シーズンの 紀平 選手もシニアデビューであることを忘れていませんか。女子選手は特に,ジュニアで十分な経験を積めば,シニアデビューで一気にトップ選手に駆け上がることができるのです。アリサ・リウ 選手が今後,ジュニアでどのような成長を遂げていくのか,大いに注目していきましょう。

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